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特集 食道静脈瘤治療の焦点
肝機能評価上の問題点
著者: 川崎誠治1 出月康夫1
所属機関: 1東京大学医学部第2外科
ページ範囲:P.663 - P.667
文献購入ページに移動 食道静脈瘤症例のうち肝硬変症を原疾患とする症例につき,肝機能評価上問題になる点を一般生化学的検査,各種負荷試験などの個々の検査値について述べた.特に,①O-GTTにおけるlinear型は胃排出能低下に強く関係すること,②ICGK値は,算出法に問題のあるICGRmaxと比較し,肝予備能の指標として信頼し得ること,③antipyrineおよびaminopyrine ciearanceは,肝細胞総数そのものをかなり反映し得る数値であること,を強調した.また,食道静脈瘤直達手術の適応基準,術後における肝機能評価についても言及した.
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