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文献詳細

雑誌文献

臨床外科46巻6号

1991年06月発行

文献概要

特集 食道静脈瘤治療の焦点

予防的治療の評価と問題点—手術治療

著者: 別府倫兄1 大橋薫1 蔡鴻飛1 神田博司1 平出康隆1 中西亮1 林孝平1 渡邊勇1 児島邦明1 深澤正樹1 二川俊二1

所属機関: 1順天堂大学医学部第2外科

ページ範囲:P.703 - P.709

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 食道静脈瘤に対する治療は現在,手術治療と内視鏡的硬化療法の2つに大別されるが,筆者らは経胸食道離断術の静脈瘤消失効果の高いこと,効果の永続性が認められること,長期遠隔成績も良好なことから手術治療を行うことを原則としている.しかし,予防手術では待期的治療より手術適応を厳密にしており,静脈瘤の内視鏡所見でR-C sign(+)のもので,肝機能が比較的良好なもの(Child A, B)を適応としている.特にF2RC(+)のいわゆるrisky varicesに対しては積極的に手術を施行している.ChildCは手術侵襲により肝機能の変動が大きく,手術リスクが高いので内視鏡的硬化療法の適応としている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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