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特集 熱傷治療のトピックス
文献概要
近年,老人層の増加に伴い熱傷患者でも高齢者を経験するようになった.重症熱傷治療の進歩にもかかわらず,高齢者の治療は困難で死亡率も極めて高いのが現状である.経時的にみると,搬入時には熱傷範囲や気道熱傷の有無の評価とともに,基礎疾患を掌握することが重要である.受傷初期では必要に応じ人工呼吸器を使用し,循環動態のモニタリング下,適宜昇圧剤を併用しつつ,Parklandの公式による総輸液量より若干dry sideに保ち,早期より膠質製剤を使用する.手術療法は,呼吸循環動態さえ安定していれば早期に施行する方針であるが,実際には7日目以後に初回手術が行われる場合が多い.栄養管理や感染症,基礎疾患の管理など解決すべき難問が山積している.
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