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臨床報告
術前に診断しえた特発性上腸間膜静脈血栓症の1治験例
著者: 中尾達也1 佐々木襄1 角重信1 川口正晴1 藤川光一2
所属機関: 1広島総合病院外科 2広島総合病院画像診断部
ページ範囲:P.887 - P.890
文献購入ページに移動特発性上腸間膜静脈血栓症は頻度が少なく,また,術後再発率も高いため,予後不良な疾患の一つとされている.さらに,特異的な症状に乏しく,術前診断が困難であり,開腹手術により初めて診断される症例が少なくない.
今回われわれは,腹部超音波検査および腹部com-puted tomography(CT)検査が術前診断に有用であった特発性上腸間膜静脈血栓症の1例を経験し,救命しえたので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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