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文献詳細

雑誌文献

臨床外科46巻8号

1991年08月発行

特集 内視鏡下外科手術

胸腔鏡下の自然気胸の治療

著者: 武野良仁1

所属機関: 1日産厚生会玉川病院気胸センター

ページ範囲:P.925 - P.933

文献概要

 自然気胸は一般に,ブレブからの空気漏れによって起こるとされている.したがって,その治療は,その孔を閉じること以外の何ものでもない.開胸によるブレブ切除は,その意味で気胸の根治術であるが,孔そのものが極めて小さいことから考えると,やや過大な侵襲といえる.その点,胸腔鏡下治療は自然気胸に最も適したものと考えられる.ここでは,筆者が,なぜ胸腔鏡下に接着剤や電気凝固を応用するようになったかを述べた.胸腔鏡下治療を始め,最近採用しているミニ開胸を加えて,自然気胸の治療体系は最近急展開しつつある.過去の治療法を振り返りつつ,これからの自然気胸治療について展望した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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