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文献詳細

雑誌文献

臨床外科46巻8号

1991年08月発行

特集 内視鏡下外科手術

Flexible電子腹腔鏡を用いた腹腔鏡下胆嚢摘出術—その手技とわれわれの工夫

著者: 大上正裕1 有沢淑人1 深川裕明1 若林剛1 納賀克彦1

所属機関: 1川崎市立川崎病院外科

ページ範囲:P.963 - P.974

文献概要

 1990年7月より,胆嚢結石症72例に対し,先端がflexibleな電子腹腔鏡を用いて腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し良好な手術成績を得た.術中胆道造影として,胆嚢管よりのカニュレーション法や総胆管穿刺造影法を施行し,総胆管遺残結石と術中胆道損傷がないことを確認した.電子腹腔鏡使用の利点は,①様々な角度からの手術視野が得られ,②先端面の洗浄機能により出血などの状況下でも視野の確保ができ,⑥鉗子孔より処置具の導入が可能である,などがあけられる.本法は今後,胆嚢結石症に対する手術の第一選択になってくるものと考えられ,さらにESTなどとの組み合わせにより総胆管結石症の治療への応用も期待される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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