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文献詳細

雑誌文献

臨床外科46巻8号

1991年08月発行

特集 内視鏡下外科手術

腹腔鏡下胆嚢摘出術の周術期管理

著者: 山川達郎1 石川泰郎1 謝宗安2

所属機関: 1帝京大学溝口病院外科 2帝京大学溝口病院麻酔科

ページ範囲:P.975 - P.980

文献概要

 腹腔鏡下胆嚢摘出術は外科的侵襲が少ないとされる術式であるが,安全性の面からは,手技的に一定の限界があること,また,気腹に伴う合併症,術中の偶発症や合併症などが問題であり,これらの点を考慮に入れた周術期管理が必要てある.術前検査,処置などはおおむね開腹による胆嚢摘出術に準ずるが,術前,適応については特に慎重に検討すべきであり,開腹術への切り替えの準備も十分行っておく必要がある.術中は偶発症や合併症に対する注意と,緊急開腹を含めた迅速な対応,術後も合併症に対する注意が必要である,一方,本法の利点を生かし,積極的に患者の日常生活への早期の復帰をおし進めるべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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