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文献詳細

雑誌文献

臨床外科46巻9号

1991年09月発行

特集 胃癌の治療update

進行胃癌の術前化学療法

著者: 谷口弘毅1 伊藤彰芳1 高橋俊雄1

所属機関: 1京都府立医科大学第1外科

ページ範囲:P.1095 - P.1100

文献概要

 術前化学療法は大きく2種に分類される.1つは手術不可能または手術困難であるために,癌腫の肉眼的な縮小を図って術前に行う化学療法(Neoadjuvant chemotherapy)である.もう1つは,術中の癌細胞撒布によるものや,術中に取り残してしまう可能性のある肉眼的には見えない癌病巣に対して行う術前補助化学療法である.いずれの場合も,制癌剤の到達路である血管やリンパ管が手術によって遮断されていない時期に行うという点で術後の化学療法より有利であり,また,化学療法に用いた抗癌剤に対する腫瘍の感受性が手術により判定できるという点で有意義である.しかし,術前化学療法には多くのpitfallが存在することも事実である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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