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文献詳細

雑誌文献

臨床外科47巻1号

1992年01月発行

文献概要

カラーグラフ Practice of Endoscopy 大腸内視鏡シリーズⅤ

虚血性大腸炎

著者: 仁瓶善郎1 岩田正一朗1 三島好雄1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部第2外科

ページ範囲:P.9 - P.13

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 はじめに
 人口の高齢化,生活様式の変化に伴い動脈硬化性疾患は増加し,消化管領域においても血行障害に起因する病変が近年注目されてきている.特に高齢者において,急激に発症する腹痛,下血,下痢を特徴とした虚血性大腸炎もその疾患概念の普及とともに関心が寄せられ,報告例の集積とともに解析が進められている.本症は虚血によって発症したと考えられる疾患単位であるが,臨床的に虚血を証明することは不可能なことが多く,発症早期に注腸造影,内視鏡検査を施行し特徴的な所見をとらえることが重要である.特に発症早期には病状の推移が早いため,これらの検査が施行されなかった症例では診断は困難となる.
 本稿では,虚血性腸炎のフルオレスセインによる観察を含めた内視鏡所見を中心に述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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