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文献詳細

雑誌文献

臨床外科47巻1号

1992年01月発行

文献概要

臨床報告

自然治癒過程を追えた外傷性十二指腸壁内血腫の1例

著者: 小関和士1 田村充1 小野寺敬1 押切直1 江里口敏雄1

所属機関: 1八潮中央総合病院外科

ページ範囲:P.111 - P.115

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 はじめに 十二指腸壁内血腫は稀な疾患で,本邦では1964年小野寺らの報告1)以来,これまでの報告例は50例程度で,外傷に起因したものが多い.その治療法について,往時は胃空腸吻合,血腫吸引などの外科的治療を選択した報告が多かったものの,最近は保存的治療を奨める報告が多い.
 われわれは保存的治療により十二指腸の閉塞症状改善までに22日間を要し,かつ5ヵ月後の他疾患手術時に損傷部の局所所見を観察し得た1例を経験したので,治療法に関する考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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