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特集 外科患者・薬物療法マニュアル Ⅱ.感染症の薬物療法
11.MRSA腸炎
著者: 横山隆 児玉節1 竹末芳生1 山東敬弘1
所属機関: 1広島大学医学部総合診療部・第1外科
ページ範囲:P.74 - P.75
文献購入ページに移動本症の発症要因を検討するため,われわれの経験した17症例をみると,高齢者で,食道,胃,膵,大腸腫瘍など悪性腫瘍の手術後2〜7日に発症することが多く,術前の抗菌剤による腸管処置,H2ブロッカーの投与,胃手術による胃酸の低下,広域スペクトルを有する抗生剤の予防投与などが誘因として作用している.
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