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文献詳細

雑誌文献

臨床外科47巻11号

1992年10月発行

特集 外科患者・薬物療法マニュアル

Ⅲ.術前・術後管理における薬物療法の実際

9.肝切除術

著者: 宮川眞一1 幕内雅敏1

所属機関: 1信州大学医学部第1外科

ページ範囲:P.98 - P.99

文献概要

 術前管理における薬物療法(表1)
 1.腸管清掃
 腸管内のグラム陰性桿菌由来のエンドトキシン血症ならびに腸原性アンモニアに起因すると思われる肝性脳症の予防のため,術前に腸内清掃が必要である.腸管内のグラム陰性桿菌の減少と乳酸菌の相対的増加を目的とし,術前にラクツロース,非吸収性抗生物質,整腸剤,緩下剤の投与を行う.また,術前日の食事は低残渣食あるいは経腸栄養剤とする.
 2.肝庇護
 入院時血清GOT,GPTが100U/l以上を示す症例では,強力ミノファーゲンC®を1日40〜80ml静注するとともに,中心静脈カテーテルを挿入し安静を間接的に強制しGOT,GPT値の低下を図る.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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