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文献詳細

雑誌文献

臨床外科47巻11号

1992年10月発行

特集 外科患者・薬物療法マニュアル

Ⅳ.術後愁訴・合併症に対する薬物療法

11.術後麻痺性イレウス

著者: 小西文雄1 斎藤幸夫1 金澤曉太郎1

所属機関: 1自治医科大学消化器一般外科

ページ範囲:P.142 - P.143

文献概要

 開腹手術後には,一時的に消化管の蠕動運動が消失し,腸管内に腸液やガスがうっ滞する.その結果,腹部は軽度に膨隆して排ガスや排便が停止する.この状態は生理的イレウスと呼ばれ,開腹手術後には,必ず認められる.この開腹手術後のイレウスは,2〜4日で自然に軽快することが多いが,時に腸管麻痺の状態が遷延して麻痺性イレウスに陥ることがある.このような場合には,麻痺性イレウスを来している原因を検索し,腹膜炎によるものでなければ,腸管の減圧を行うとともに,薬物治療を施行することを考慮する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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