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文献詳細

雑誌文献

臨床外科47巻11号

1992年10月発行

特集 外科患者・薬物療法マニュアル

Ⅴ.併存疾患をもつ外科患者の薬物療法

26.溶血性貧血および溶血

著者: 榎原英夫1

所属機関: 1獨協医科大学第3内科

ページ範囲:P.212 - P.213

文献概要

 術前Hb濃度は10g/dl以上が望ましいが,術中に溶血亢進の可能性のある場合は,さらに濃度を上げる.原疾患の治療により貧血が是正されることが望ましいが,不能の場合や緊急時には白血球除去フィルターを用い,洗浄赤血球輸血を行う.自己免疫性溶血性貧血では,血液型や交差試験の判定に困難を伴うことがあり,また,輸血された赤血球も速やかに破壊されるので,なるべく輸血を避ける.自己抗体の血液型特異性が判明している場合は適合血を選択する.造血の亢進による葉酸欠乏,血管内溶血に伴う鉄欠乏が貧血に関与している可能性も検討する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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