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特集 外科患者・薬物療法マニュアル Ⅴ.併存疾患をもつ外科患者の薬物療法
27.顆粒球減少症・血小板減少症
著者: 榎原英夫1
所属機関: 1獨協医科大学第3内科
ページ範囲:P.214 - P.215
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末梢血好中球1,000/μl以下で感染に対する抵抗力が低下し,500/μl以下で易感染性はきわめて高く重症化しやすい.免疫グロブリン,リンパ球,好中球機能にも異常を有する場合,易感染性はさらに高くなる.治療または経過観察により回復可能な好中球減少症は,可能な限り手術を延期するが,緊急性を有する場合は感染予防に努めながら手術を行う.敗血症,肺炎など重症感染症を有する場合,原則的に手術は禁忌であり,感染症の加療を強力に行う.高度の好中球減少が続く場合は抗生物質などの予防投与を行い,原因不明の38℃以上の発熱時は敗血症に準じ起因菌の同定を待たず加療する.(感染症治療の詳細は該当の章を参照.)
末梢血好中球1,000/μl以下で感染に対する抵抗力が低下し,500/μl以下で易感染性はきわめて高く重症化しやすい.免疫グロブリン,リンパ球,好中球機能にも異常を有する場合,易感染性はさらに高くなる.治療または経過観察により回復可能な好中球減少症は,可能な限り手術を延期するが,緊急性を有する場合は感染予防に努めながら手術を行う.敗血症,肺炎など重症感染症を有する場合,原則的に手術は禁忌であり,感染症の加療を強力に行う.高度の好中球減少が続く場合は抗生物質などの予防投与を行い,原因不明の38℃以上の発熱時は敗血症に準じ起因菌の同定を待たず加療する.(感染症治療の詳細は該当の章を参照.)
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