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文献詳細

雑誌文献

臨床外科47巻11号

1992年10月発行

特集 外科患者・薬物療法マニュアル

Ⅴ.併存疾患をもつ外科患者の薬物療法

34.慢性関節リウマチ

著者: 橋本博史1

所属機関: 1順天堂大学医学部膠原病内科

ページ範囲:P.232 - P.233

文献概要

 慢性関節リウマチ(RA)は,多発性関節炎を主徴とする慢性炎症性疾患で,その関節炎は非化膿性,非腫瘍性である.関節破壊の進行に伴い,関節機能の障害をきたし,可動制限をもたらす.原因は不明であるが,その発症機序に自己免疫の関与が示唆され,リウマトイド因子をはじめとする免疫異常を伴う.日本におけるRAの患者数は約30〜50万人と推定され,そのうちの7万人は身障者である.性別では,女性が男性に比べて3倍多く,好発年齢は30〜50歳台である.
 侵される関節は,主に滑膜関節(図)で,左右対称性に侵される.また,経過中,種々の関節外症状を伴い,時に血管炎を背景として多臓器病変を伴い,予後不良の病態をみることがある(悪性関節リウマチ,MRA).主な関節外症状を表1に示す.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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