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文献詳細

雑誌文献

臨床外科47巻11号

1992年10月発行

文献概要

特集 外科患者・薬物療法マニュアル Ⅴ.併存疾患をもつ外科患者の薬物療法

35.膠原病

著者: 橋太博史1

所属機関: 1順天堂大学医学部膠原病内科

ページ範囲:P.234 - P.235

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 膠原病は,いくつかの疾患を総称して名づけられたもので,単一の疾患名ではない.これらは,慢性の炎症を伴う結合織疾患で,全身性エリテマトーデス(SLE),強皮症(PSS),皮膚筋炎・多発性筋炎(DM・PM),シェーグレン症候群(SJS),混合性結合組織病(MCTD),慢性関節リウマチ(RA),結節性多発動脈炎(PAN),リウマチ熱(RF)などが含まれる.これらの疾患はそれぞれ独立しており,特徴的な臨床像とともに,臓器病変の好発部位に相違をみる.これらの疾患の臨床的特徴を表1に示す.
 膠原病に用いられる治療薬剤は,副腎皮質ステロイド(ステロイド),免疫抑制,非ステロイド抗炎症薬などで,前2者が主たる治療薬剤となることが多い(表2).これらの治療薬によって膠原病の寛解導入を図り,臓器病変の進展と再燃の防止を行い,最終的には社会復帰を目標とする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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