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文献詳細

雑誌文献

臨床外科47巻11号

1992年10月発行

特集 外科患者・薬物療法マニュアル

Ⅶ.検査,保存的処置と薬物療法

3.内視鏡的ポリペクトミー(大腸)

著者: 沢田俊夫1

所属機関: 1東京大学医学部第1外科

ページ範囲:P.274 - P.275

文献概要

・内視鏡的に摘除されたポリープの80%は腫瘍性(腺腫)であり,早期癌が10%を占める.
 大腸ポリープに対する内視鏡的ポリペクトミーは,確立された診断,治療上の手技である.有茎,亜有茎性であれば,かなり大きなポリープでも,内視鏡的に摘除が可能である.しかし,平坦あるいは無茎性の大きなポリープに対する内視鏡的ポリペクトミーは,技術的に難しい場合もある.これらのポリープに対してはストリップバイオプシーが行われる.ここで問題となるのは適応である.リンパ節転移のリスクの高いsm癌は,たとえ内視鏡的ポリペクトミーが可能であっても,最初から外科的腸切除の適応である.反対に腺腫やm癌,さらにリンパ節転移のリスクのないsm癌は,治療としての内視鏡的ポリペクトミーの適応である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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