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文献詳細

雑誌文献

臨床外科47巻12号

1992年11月発行

文献概要

特集 悪性腫瘍治療の現況—他科では今

肝臓癌—放射線科では今

著者: 永野徳忠1 打田日出夫2 吉岡哲也1 松尾尚樹2 西峯潔2 阪口浩2 本田伸行2 阪口昇二2 郭啓勇2 西村幸洋2 大石元3

所属機関: 1奈良県立奈良病院放射線科 2奈良県立医科大学放射線科 3奈良県立医科大学腫瘍放射線科

ページ範囲:P.1437 - P.1445

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 手術不能肝臓癌に対するInterventional radiologyの最近の動向ならびに経カテーテル肝動脈塞栓術(Lp-TAE,特にSegmental Lp-TAE)と抗癌剤動注療法(TAI)の適応と治療成績について概説し,PHoT(percutaneous hot water injection therapy)にも触れた.肝細胞癌に対するLp-TAEは従来のGS-TAEよりも優れ,さらに1〜2区域に限局した症例では,Segmental Lp-TAEはLp-TAEよりも優れた治療成績を示し,非癌部への影響も少なく安全に施行できた.転移性肝癌に対するLp-TAEの適応はホルモン産生腫瘍などの腫瘍血管の豊富な腫瘍に限られ,腫瘍血管の少ない大多数の症例にはリザーバーが患者のQOLの向上に寄与する.PHoTでは,PEITに匹敵する治療成績がみられ,合併症もPEITより軽微で,今後の発展が期待される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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