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文献詳細

雑誌文献

臨床外科47巻12号

1992年11月発行

特集 悪性腫瘍治療の現況—他科では今

自己血輸血の考え方と消化器外科への応用

著者: 湯浅晋治1

所属機関: 1順天堂大学医学部輸血学研究室

ページ範囲:P.1455 - P.1462

文献概要

 輸血は大事な医療を支えてはいるが,それは一種の臓器移植である.したがって輸血ではウイルス感染,同種免疫などのリスクの他に,悪性腫瘍に対する輸血では免疫抑制作用や,さらに最近注目されているGVHDも胸部外科開心術に次いで担癌症例に多く認められている.これらのリスクに対しては厳重な検査およびフィルターや放射線照射等の対策が講じられているが,外科手術では安易な輸血を行うことなく,同種血回避のため自己血輸血が可能かどうかを常に考慮し,この安全である自己血輸血を推進していくことが必要である.
 ここでは自己血輸血の方法,特に消化器外科への応用について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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