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文献詳細

雑誌文献

臨床外科47巻13号

1992年12月発行

特集 今日の甲状腺癌診療

診断の実際—私はこうしている

著者: 野口志郎1

所属機関: 1野口病院

ページ範囲:P.1551 - P.1553

文献概要

 甲状腺癌の診断法は近年著しく進歩した.触診,超音波エコー,穿刺吸引細胞診を組み合わせると,乳頭腺癌を良性の腫瘍と誤診する(偽陰性)率は10%かそれ以下になった.また,誤診される症例の過半数は癌以外に合併病変を持つものか,濾胞状構造を主とする乳頭腺癌であり,浸潤などが少なく,良性の腫瘍としての手術をしても予後に重大な影響の少ないものであった.X線CT, MRI,201T1などは,癌であるか良性の腫瘍であるかの鑑別に用いる必要はなく,重症例や再発例の場合に癌の拡がりをみる時に用いるべき手段と思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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