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文献詳細

雑誌文献

臨床外科47巻13号

1992年12月発行

特集 今日の甲状腺癌診療

患者のフォローアップと再発時の対策

著者: 原田種一1 片桐誠1

所属機関: 1川崎医科大学内分泌・甲状腺外科

ページ範囲:P.1575 - P.1580

文献概要

 甲状腺癌の大部分を占める分化癌は,発育のきわめて緩慢な癌である.したがって,それだけ他の癌に較べて長期のフォローアップが必要とされる.術後の再発防止目的での甲状腺ホルモン剤の投与は,現在,国際的にルチーンに行われているが,高感度TSH測定法でTSH分泌が抑制される量を投与する.再発が発見された場合は,摘出可能であれば手術を行い,不可能の場合は正常甲状腺組織を完全に除去した後,放射性ヨード投与による治療を第一選択とする.髄様癌では,血中サイロカルシトニン測定を定期的に行い,増加をみた時には転移部位の探索を徹底的に行う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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