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文献詳細

雑誌文献

臨床外科47巻13号

1992年12月発行

文献概要

小児外科医の独白・24

続胆道閉鎖症(生体肝移植)

著者: 角田昭夫1

所属機関: 1神奈川県立こども医療センター

ページ範囲:P.1612 - P.1613

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 外瘻手術批判(続き)肝移植を前提にした場合,それ以前の腹腔内操作はなるべく限局するべきである.特に現在のように,カサイ手術と生体肝移植が,別々の施設で行われる態勢下ではしかりである.外瘻は手術が1回増えるし,腸管操作も複雑になって,単純Y吻合に比べ,癒着も増える.
 第3回国際胆道閉鎖学会は,葛西教授ご退官直後の1986年,仙台で開かれた.肝臓移植の招待講演者はピッツバーグの岩月舜三郎教授1)で,大井龍司・東北大学小児外科教授と私の3人で,偶然,街の屋台を囲む機会があった.そのとき酔った私が「肝臓移植の際,カサイ手術が邪魔にならないか」と不躾な質問をした.すると「正直言って初回開腹のほうが楽だ。しかし招待された身として,そんなことは口が腐っても言えない」と,これも酔いに紛れた答えが返ってきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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