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文献詳細

雑誌文献

臨床外科47巻13号

1992年12月発行

前立ちからみた消化器外科手術・20

胸部食道癌根治術における前立ちの基本操作(3)

著者: 早川直和12 二村雄次2

所属機関: 1名古屋大学医学部第1外科 2国家公務員等共済組合連合会東海病院外科

ページ範囲:P.1615 - P.1621

文献概要

 今回からは,胸腔内操作について述べる.特にIm領域の食道癌根治術を中心に,上縦隔郭清における前立ちの基本操作について述べる.
 胸腔内操作の基本は,気管,大動脈,反回神経などの重要臓器周囲のリンパ節ならびに結合組織を食道につけたまま切除することである.したがって,切離線は主要臓器との境界部であり,前立ちと鉤引きはこの切離線がしっかり認識できるように視野を展開することが重要である.胸腔内操作は,頸部や腹腔内の操作と異なり,深く,狭い視野での操作が多いので,特殊鉤などいろいろの道具を臨機応変に選択して用いることが大切である.なお文中,右,左,頭,尾側などは,すべて患者のである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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