文献詳細
臨床報告
成人未熟型後腹膜奇形腫の1例
著者: 山崎信保1 高木健太郎1 小山高宣1 関谷政雄2
所属機関: 1新潟県立中央病院外科 2新潟県立中央病院病理検査科
ページ範囲:P.1635 - P.1638
文献概要
後腹膜奇形腫は比較的稀な疾患であり,しかも小児に多いため,成人の報告例は非常に少ない.症状もほとんど伴わないため,巨大な腹部腫瘍として発見されることが多い.
われわれは,成人で,術前の血清alpha-feto-protein(AFP)値が高値を示すとともに,術後もその値の変化が再発の指標となった未熟型後腹膜奇形腫の1例を経験したので,考察を加え報告する.
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