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文献詳細

雑誌文献

臨床外科47巻2号

1992年02月発行

文献概要

カラーグラフ Practice of Endoscopy 大腸内視鏡シリーズ・Ⅵ

末梢血管外科からみた腸血流—術中ドップラーと内視鏡粘膜所見との対比

著者: 桜沢健一1 岩井武尚1 佐藤彰治1 遠藤光夫1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部第1外科

ページ範囲:P.147 - P.151

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 はじめに
 腹部大動脈瘤(AAA)や大動脈腸骨動脈領域の閉塞性動脈硬化症(AIOD)に対する血行再建手術では,骨盤内血行,ことに遠位結腸の血流を温存することが重要である.周術期管理の充実に伴い,これら手術の成績は向上しているが,術後の腸管虚血壊死は致命的となることも多く,依然としてその予防は大きな課題である.
 図1はAIODに対し行った大動脈—両側大腿動脈バイパス術後に新鮮血下血を来した67歳,男性患者の大腸内視鏡所見である.浮腫状粘膜にpunch outされたような潰瘍が縦走している.この例はその後も下血が続き,結腸切除を要した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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