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文献詳細

雑誌文献

臨床外科47巻2号

1992年02月発行

特集 下肢循環障害の治療—適応と限界

大腿動脈閉塞症—手術治療と術後管理

著者: 内田發三1 杉山悟1 中井幹三1 花岡俊仁1

所属機関: 1岡山大学医学部心臓血管外科・第2外科

ページ範囲:P.189 - P.197

文献概要

 大腿動脈閉塞症は閉塞性動脈硬化症において最も多く認められ,大半の症例が大腿動脈—膝窩動脈バイパス術あるいは血栓内膜摘除術の適応となる.しかし,その大多数は高齢者であるため,術前から脳血行障害,冠血行障害,呼吸機能障害,腎機能障害や高血圧,さらに糖尿病などを随伴していることが多く,手術治療の応用には他の部位の下肢慢性動脈閉塞と同様に慎重を期さなければならない.術前からこれらの欠陥状態を可及的に是正したのち正しい術式を選択し,術中には細心な手術操作を進め,術中・術後の適正かつ迅速な全身管理と局所管理により手術成績をさらに向上させることができる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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