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文献詳細

雑誌文献

臨床外科47巻2号

1992年02月発行

特集 下肢循環障害の治療—適応と限界

下腿の動脈閉塞症—手術治療と術後管理

著者: 佐藤紀1 多田祐輔1

所属機関: 1東京大学医学部第2外科

ページ範囲:P.199 - P.204

文献概要

 下腿の慢性動脈閉塞症はBuerger病に典型的にみられてきたものであるが,近年,糖尿病症例を中心に脛骨・腓骨動脈の閉塞性動脈硬化症をみる機会がふえてきている.糖尿病性壊死をみた場合には,常に閉塞性動脈硬化症の存在の有無を念頭におかなければならない.この領域の動脈閉塞症に対する血行再建術は近年著しく手術成績が向上した分野であるが,足部の阻血が高度であるにもかかわらず,いまだに血行再建不能として薬物療法が継続される傾向もある.脛骨・腓骨動脈の血行再建術には手技的配慮が必要であり,教室ではエスマルヒ駆血法を採用し,宿主動脈の剥離を最小にとどめることにより良好な開存成績を得ている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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