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文献詳細

雑誌文献

臨床外科47巻3号

1992年03月発行

文献概要

特集 再手術の適応と術式

再発鼠径・大腿ヘルニア

著者: 黒須康彦1 古庄康志1 三宅洋1 天野定雄1 森田建1

所属機関: 1日本大学医学部第1外科

ページ範囲:P.353 - P.360

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 鼠径・大腿ヘルニアの再発は現在10%前後と推定されており,再発の原因としては,一般的な事項として,併存疾患,コラーゲン代謝の異常,創感染など,また手術手技に関するものとして,内鼠径輪縫縮不全,ヘルニア嚢高位結紮不全,縫合部にかかる過緊張,不適切な手術手技,他ヘルニアの合併の見逃しなどがあり,実際にはこれらのいくつかが重なりあって再発が起こってくるものと思われる.治療にあたっては,何が再発の原因であったかを考慮に入れて手術法を選択することが大切であり,必要ならば積極的にprosthesisの使用を奨めたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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