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臨床研究
肝細胞癌切除術後の腹腔内感染症
著者: 久保正二1 木下博明1 広橋一裕1 岩佐隆太郎1 藤尾長久1 中田浩二1
所属機関: 1大阪市立大学医学部第2外科
ページ範囲:P.397 - P.400
文献購入ページに移動近年,肝予備能の評価,術中・術後管理の向上により,肝切除術は比較的安全に行われるようになった.しかし,肝細胞癌症例の多くは肝硬変症を併存することや,いわゆるcompromized hostであることから,肝切除術後の感染症は肝不全や多臓器障害(MOF)の誘因にもなりうる重要な問題である1,2).
今回,著者らは肝細胞癌切除後の合併症のうち比較的多い腹腔内感染症(本症)について検討を加えた結果,若干の知見を得たので報告する.
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