文献詳細
特集 静脈・経腸栄養のトピックス
文献概要
現在,各種病態に対応できる栄養法として,高カロリー輸液(total parenteral nutrition;TPN)と経腸栄養法(enteral nutrition;EN)の2つの方法が確立されている.腸管が機能している場合には,原則的にENを選択することが推奨されている.これは,TPNにおけるtranslocation,肝障害,管理上の問題などの存在と,ENの有効性が実証されつつあるためである.しかし,ENの進歩のみならず,TPNもその欠点を克服しつつあり,両法の利点を有効に取り入れて,より精度の高い栄養管理をめざさなければならない.また,ENには成分栄養剤(elemental diet;ED)と低残渣食(low residue diet;LRD)も用意されており,この使い分けも重要な課題である.
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