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文献詳細

雑誌文献

臨床外科47巻4号

1992年04月発行

文献概要

特集 静脈・経腸栄養のトピックス

新しい栄養素材—脂肪(MCTを中心に)

著者: 標葉隆三郎1

所属機関: 1東北大学医学部第2外科

ページ範囲:P.459 - P.464

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 脂肪は,長鎖脂肪酸(LCT)9.0 kcal/g,中鎖脂肪酸(MCT)8.0 kcal/gという高いエネルギーを有し,栄養素材として重要である.最近注目されているMCTは,LCTに比して代謝が速やかで,免疫への影響も少なく,侵襲下のエネルギー基質として有用である.また,安全性の面からMCT:LCTのphysi-cal mixtureが製剤として考えられ,さらに同一分子内にMCTとLCTを含む,structured lipidも研究されつつある.また,従来のω−6系LCT脂肪乳剤に対して,ω−3系のEPAやDHAを含む脂肪乳剤も研究され,臨床栄養において脂肪がますます栄養素材として発展していくと考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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