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文献詳細

雑誌文献

臨床外科47巻5号

1992年05月発行

文献概要

特集 腫瘍マーカーの理論と実際

肝癌の腫瘍マーカー

著者: 間中大1 亥埜恵一1 山岡義生1

所属機関: 1京都大学医学部第2外科

ページ範囲:P.569 - P.571

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 肝癌の腫瘍マーカーとして現在用いられているもののうち,感度および特異性の点で最も信頼性が高いと考えられるのはα—fetoprotein(AFP)であるが,AFP高値においても,慢性良性疾患や胎児性癌など鑑別すべき疾患は数多くある.このようにAFPを中心とした一元的なスクリーニング,あるいは診断には限界があり,かえって危険ですらある.AFPに関する多角的な知識が必要となることは言うまでもないが,他の様々な要素をも含めた総合的,多元的診断においてこそ,AFP値も真に有効な意味を持ちうるものと思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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