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文献詳細

雑誌文献

臨床外科47巻5号

1992年05月発行

文献概要

特集 腫瘍マーカーの理論と実際

大腸癌の腫瘍マーカー

著者: 小西文雄1 岡田真樹1 小島正幸1 富樫一智1 斉藤幸夫1 金澤暁太郎1

所属機関: 1自治医科大学消化器一般外科

ページ範囲:P.581 - P.588

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 大腸癌の腫瘍マーカーの有用性としては,①スクリーニングによる大腸癌の発見,②術後再発の発見,③治療効果の判定,④radioimmunoscintigraphyなどがあげられる.大腸癌においては,CEAとCA19−9が特に重要であるが,その他の腫瘍マーカーとしては,NCC-ST−439,TPA,CA−50などがあげられる.大腸癌症例における陽性率は,CEAでは30〜60%,CA 19-9では20〜60%である.腫瘍マーカーは,手術後の再発発見を目的としたfollow upにおいて,特に有用である,われわれの結果では,再発発見においてCEAが最も有用であるが,CEAに加えてCA 19-9を測定することによって,より早期に再発が発見される症例が少なからずあることが示された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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