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文献詳細

雑誌文献

臨床外科47巻5号

1992年05月発行

特集 腫瘍マーカーの理論と実際

乳癌の腫瘍マーカー

著者: 鈴木眞一1 阿部力哉1

所属機関: 1福島県立医科大学第2外科

ページ範囲:P.589 - P.596

文献概要

 最近のモノクローナル抗体作製の進歩によって多数の腫瘍マーカーが測定されるようになった.乳癌の診断におけるスクリーニングやモニタリングマーカーになりうるかを検討する目的で,自験例を用いCEA,CA15-3,TPA,NCC-ST−439,SLX,IAP,BCA225,Laminin,IV型collagen,P lll NPの10種類のマーカーの陽性率を比較検討した.基本的にはCEA,CA15-3,TPA,NCC-ST−439の4種類を,更に転移部位別には各々の特性を生かしたマーカーを使用するべきであり,先の4つの組み合わせ診断率は原発40.5%,再発88.5%であった.これらのマーカーは各々再発の早期発見や治療効果判定および癌の進行などのモニタリングマーカーに有用であり,その実例も呈示した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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