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文献詳細

雑誌文献

臨床外科47巻5号

1992年05月発行

特集 腫瘍マーカーの理論と実際

骨転移の腫瘍マーカー

著者: 田島知郎1 久保田光博1 徳田裕1 三富利夫1

所属機関: 1東海大学医学部外科II

ページ範囲:P.613 - P.619

文献概要

 癌の骨転移の検査には原腫瘍に比較的特異性の高い腫瘍マーカーを選択するが,この病態では骨代謝関連の各種マーカーも変動する.アルカリフォスファターゼとアイソザイム,血中カルシウム,オステオカルシン,プロコラーゲンペプチド,尿中ハイドロキシプロリンなどの骨代謝関連マーカーは骨のturnoverを反映し,骨転移がなくてもPTHrP産生腫瘍などで変動することがあるので留意しておきたい.骨転移に対する治療は姑息的ではあるが,その効果は通常の癌姑息的治療の場合よりも大きく,症状,画像診断なども含めた広い意味での腫瘍マーカーに注意して診療にあたりたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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