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文献詳細

雑誌文献

臨床外科47巻5号

1992年05月発行

文献概要

特集 腫瘍マーカーの理論と実際

腫瘍マーカーによる治療効果の判定

著者: 大倉久直1 菅野康吉1 島田安博1 斎藤大三1 白尾国昭1 岡崎伸生1 岡田周市1 吉森正喜1

所属機関: 1国立がんセンター内科,薬物療法部,臨床検査部

ページ範囲:P.621 - P.628

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 種々の癌治療の効果判定における血清腫瘍マーカーの利用方法とその有効性を,国立がんセンターの症例で提示して概説した.
 腫瘍マーカーには,再現性のある定量値として追跡でき,目にみえない転移や浸潤が観測でき,体内の腫瘍全体の動向が反映されるなど,画像診断や外科的診断よりも優れている部分がある,しかし,特別なマーカーを産生しない癌があり,腫瘍塊中のマーカー産生細胞は一部分であり,治療中に癌細胞が変異して腫瘍マーカーの産生が変化する場合もあり,非特異的マーカー産生もあるなど欠点も少なくない.個々の腫瘍でのマーカーの特性を知って,画像と共に臨床評価に利用したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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