文献詳細
臨床報告
バイオポンプを使用した門脈合併膵頭十二指腸切除術の1例
著者: 松井直樹1 木村泰三1 吉田雅行1 桜町俊二1 滝浪實1 原田幸雄1
所属機関: 1浜松医科大学第1外科
ページ範囲:P.667 - P.671
文献概要
膵頭十二指腸切除術における門脈合併切除例の増加により,門脈遮断による腸管血流の鬱滞や,阻血性肝細胞障害がしばしば問題となる.このため,これまでに様々なバイパス法が考案されている.また肝臓移植手術では,無肝期の門脈血,下大静脈血をBiomedicus centrifugal pump(以下バイオポンプ)を用いて能動バイパスし良好な結果を得たとの報告がある.
今回,われわれはバイオポンプを用いて体外循環回路を作成,門脈合併膵頭十二指腸切除術を施行したので報告する.
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