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文献詳細

雑誌文献

臨床外科47巻6号

1992年06月発行

文献概要

カラーグラフ Practice of Endoscopy 大腸内視鏡シリーズ・Ⅹ

クローン病

著者: 佐々木巌1 舟山裕士1 松野正紀1

所属機関: 1東北大学医学部第1外科

ページ範囲:P.695 - P.699

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 はじめに
 クローン病は,1932年Crohnら1)によって最初はregional ileitisとして報告された.回腸末端を好発部位とする非特異性炎症性腸疾患であるが,その後,小腸および大腸が病変の主たる発生部位であり,それ以外にも消化管全域にわたり病変が発生し得る疾患とされている.
 本疾患の頻度は,従来欧米において高く,本邦では少ないとされてきた.しかし,厚生省特定疾患難治性炎症性腸管障害調査研究班(井上班)の報告2)によれば,研究班にこれまでに登録された患者数は2,011例(1990年3月末の医療受給者数は5,715例)で,1987〜1989年の3年間の患者発生状況はそれぞれ93例,125例,150例と年々増加傾向にあり,わが国でも最近とくに注目されている疾患の1つである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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