文献詳細
特集 いまイレウスを診療する
B イレウスの薬物療法
文献概要
ポイント:イレウスの病態生理は,腸管麻痺に付随する腸管壁透過性の亢進に伴うhypovolemic shock,拡張腸管内における細菌の増殖,bacterial translocationなどにより,最終的にはエンドトキシン,エキソトキシンによる細菌性ショックにより重篤となる.イレウスに対する抗生物質療法は術前より予防的投与の適応がある.したがって,大腸菌を主体とする好気性菌およびバクテロイデス群を主とする嫌気性菌の両者に対して有効な薬剤を選択することが重要である.
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