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文献詳細

雑誌文献

臨床外科47巻6号

1992年06月発行

文献概要

特集 いまイレウスを診療する D イレウス:Selected Topics

血管病変によるイレウス

著者: 加藤紘之1 田辺達三1

所属機関: 1北海道大学医学部第2外科

ページ範囲:P.765 - P.768

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 ポイント:血管病変によるイレウスは原因疾患によって種々の病態を示す.動脈瘤の腹腔内破裂であれば軽度の麻痺性イレウス症状を示し,虚血性大腸炎であれば大腸の狭窄程度に応じた臨床症状を呈する.腸間膜動脈閉塞症では急激な経過をとり腸管虚血から壊死に陥るので,腹部所見が弱く,わずかに小腸ガスが認められる程度であっても血管造影などの検索を積極的に進め,手術の時機を逃さぬことが肝要である.イレウスを起こす疾患の1つに血管病変があることを常に念頭におく必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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