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文献詳細

雑誌文献

臨床外科47巻6号

1992年06月発行

文献概要

特集 いまイレウスを診療する D イレウス:Selected Topics

癌性腹膜炎による消化管通過障害症状の治療

著者: 高橋俊雄1 萩原明於1 谷口弘毅1

所属機関: 1京都府立医科大学第1外科

ページ範囲:P.779 - P.782

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 ポイント:癌性腹膜炎による消化管通過障害に対する治療では,まず外科的方法による通過障害の改善を考慮すべきである.外科的療法は奏効する場合が意外に多く,たとえそれがby-pass手術に終わっても,外科的治療が奏効した場合には,他の治療法よりも効果が確実である.また,その確実な症状改善効果により多少の延命効果も期待できる.化学療法などの他の治療法には,主にドラッグデリバリーシステムを利用した様々な方法があるが,癌性腹水の貯留している場合には,剤型を工夫した抗癌剤の腹腔内投与を,また腹水非貯留例では選択的動注療法が効果的であると考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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