文献詳細
文献概要
特集 肛門疾患診療の実際—私の方法と根拠 設問
Ⅱ.外来治療について
著者: 衣笠昭1 竹馬浩2 升森茂樹3 高野正博4 住江正治5 隅越幸男6 岩垂純一6
所属機関: 1松島病院 2チクバ外科胃腸科肛門科病院 3野垣病院 4大腸肛門病センター高野病院 5水前寺大腸肛門科医院 6社会保険中央総合病院大腸肛門病センター
ページ範囲:P.860 - P.873
文献購入ページに移動肛門疾患に対する治療の基本は保存療法であり,保存療法で効果の認められない場合に,外来処置,手術を予定するのが通常である.そして,保存療法の基本は生活指導であり,出血,脱出,疼痛などの症状に対して坐薬,軟膏の外用薬の使用や内服薬投与などの薬物療法を行う(表2).
外用薬は成分の効能から,ステロイド含有のものと,ビスマス系のもの,その他のものとに分けることができ,形状からは坐薬,軟膏に分けることができる.また,内服薬には,緩下剤,痔核急性期の消炎酵素剤,そして膿瘍,痔瘻に対する抗生物質,さらに痔核に対する内服薬などがある.
掲載誌情報