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臨床研究
腹腔内洗浄液中のcarcinoembryonic antigen(CEA)測定による胃癌再発,予後判定の試み
著者: 西山正彦1 田中卓1 吉田和弘1 頼島敬1 峠哲哉1
所属機関: 1広島大学原爆放射能医学研究所・外科
ページ範囲:P.935 - P.939
文献購入ページに移動癌症例個々に適した治療法を確立することを目的とし,さまざまな試みが行われている.腫瘍特性,身体・精神的特性を把握し,それに対応する治療法が選択できれば質をも含めた癌治療成績の向上が期待できよう.当科においても分子細胞学レベルでの予後規定因子の同定1,2),感受性試験3,4)や耐性・作用機序5,6,7)の解明に基づいた抗癌剤の有効活用,各種の免疫療法8,9),quality of life(QOL)を考慮した効果的術式の選択等の基礎・臨床研究を行ってきた.
ここではそれらのなかから,胃癌の予後規定因子としての有用性が示唆された腹腔内洗浄液中のcarcinoembryonic antigen(腹腔内CEA)測定10,11)について報告する.
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