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文献詳細

雑誌文献

臨床外科47巻7号

1992年07月発行

文献概要

臨床報告

術中の保存血輸血により発症したGVHDの1例

著者: 末吉晋1 山名秀明1 藤田博正1 島一郎1 疋田茂樹1 掛川暉夫1

所属機関: 1久留米大学医学部第1外科

ページ範囲:P.961 - P.963

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 Graft-versus-host disease(GVHD)は,生血や新鮮血輸血で発症することが知られている1).心臓血管外科領域では開心術約700例に1例の割合で発症していることが明らかになり2),その対策として無血手術や放射線照射輸血の使用を実施している施設も認められる3).しかし,生血や新鮮血輸血を行う機会の少ない一般外科医にはこの疾患に対する認識は必ずしも十分ではない.今回われわれは,食道癌根治手術時に輸血した保存血が原因と考えられるGVHDを経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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