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文献詳細

雑誌文献

臨床外科47巻8号

1992年08月発行

文献概要

特集 膵癌への挑戦 A 膵癌診断の最近の進歩

超音波内視鏡検査

著者: 山雄健次1 中澤三郎1 芳野純治1 乾和郎1 山近仁1 印牧直人1 若林貴夫1 藤本正夫1 内藤靖夫2 三竹正弘2

所属機関: 1藤田学園保健衛生大学第二病院内科 2名古屋大学第2内科

ページ範囲:P.997 - P.1004

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 膵癌を充実型癌と嚢胞型癌に分類し,予後の良い膵癌の臨床像を明らかにした.すなわち,膵実質浸潤のない嚢胞型癌(嚢胞腺癌と粘液産生膵癌)が最も予後良好であり,ついで膵体尾部の小膵癌,無黄疸の小膵頭部癌などの順である.これらの範疇に入ると思われる癌を対象に各種の画像診断能を検討すると,EUSとERCPが最も良好であり,ついでUS, CT,血管造影の順になった.実施の簡便性を考慮すると,USとEUSはこれらの癌の診断の中心となるべき検査法と考えられる.また,充実型膵癌と他の膵腫瘤性病変との鑑別診断,腫瘍性膵嚢胞の良悪性の診断のポイントについて述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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