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文献詳細

雑誌文献

臨床外科47巻8号

1992年08月発行

文献概要

特集 膵癌への挑戦 A 膵癌診断の最近の進歩

CTとMRI

著者: 秋元学1 松井修1 角谷真澄1 吉川淳1 蒲田敏文1 高島力1

所属機関: 1金沢大学医学部放射線科

ページ範囲:P.1007 - P.1014

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 膵癌の画像診断の一法として,CT,MRIはその機器および技術の進歩により重要な位置を占めるようになってきている.膵癌診断に際して,われわれが施行しているCT,MRIのそれぞれの手技および各画像所見につき述べた.現時点では,CTの方がMR1に比較し膵癌の描出能は優れていると思われた.その理由はdynamic CT法によりvascularityが評価可能となった点が重要であり,膵癌の診断に際しては必須の検査法と考えられる.MRIもT1強調画像にて腫瘍をよく描出し,T2強調画像にて内部の性状をよく反映する.また最近では,MRIの弱点である空間分解能の低下を改善する方法も報告されてきており,これら最近の進歩により描出能の向上も期待できる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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