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文献詳細

雑誌文献

臨床外科47巻8号

1992年08月発行

文献概要

特集 膵癌への挑戦 B 膵癌の治療法の選択

膵嚢胞腺癌

著者: 小菅智男1 島田和明1 山本順司1 高山忠利1 木下平1 山崎晋1 尾崎秀雄1 向井清2

所属機関: 1国立がんセンター病院外科 2国立がんセンター研究所病理部

ページ範囲:P.1041 - P.1043

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 膵嚢胞腺癌は,臨床的な観点からは,膵管拡張を伴う膵管内腫瘍を含めた広義の嚢胞性膵疾患の一部として考えるべきである.特に,粘液性嚢胞腺腫(癌)および粘液産生性膵管内腫瘍(癌)は,同一のカテゴリーと考えて対処するべきである.診断の主眼は仮性嚢胞との鑑別に置き,腫瘍性嚢胞あるいは膵管内腫瘍のカテゴリーに入ると考えられる病変は,原則として切除の適応となる.切除後の予後は良好であり,切除手術の安全性が高まった現在,バイパス手術の適応は特に慎重に決定する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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