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文献詳細

雑誌文献

臨床外科47巻9号

1992年09月発行

文献概要

特集 大腸癌治療のフロンティア

右側大腸癌の手術方針

著者: 中島厚1 木村幸三郎1 馬島亨1 久保内健生1 和田敏史1 加藤孝一郎1

所属機関: 1東京医科大学外科

ページ範囲:P.1139 - P.1144

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 右側大腸進行癌(壁深達度pm以上のもの)の手術方針について教室の考え方を述べる.S0癌では腸管は腫瘍縁より口側,肛門側ともに5cm以上の切除とR2郭清を,S1以上では腫瘍縁より10cm以上の切除とR3郭清を基本としており,多くの症例で右半結腸切除術を行っている.切除腸管の範囲内には回結腸・右結腸動静脈と中結腸動静脈の右枝が含まれ,主幹静脈の上腸間膜静脈への流入部を露出しsurgical trunkを含めたmain nodeを郭清する.症例により,胃大網動静脈に沿うリンパ節や腸間膜根部リンパ節の郭清あるいは中結腸動脈起始部とその左枝の切離を加え,拡大郭清を行っている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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