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特集 大腸癌治療のフロンティア
直腸癌根治手術における側方郭清の意義と手技
著者: 森武生1 高橋慶一1
所属機関: 1都立駒込病院外科
ページ範囲:P.1151 - P.1156
文献購入ページに移動 低位直腸癌に対する側方リンパ節郭清の変遷と,その予後に対する影響について,1976年の都立駒込病院開院以来の患者を,1985年以前と1986年以後に分けて検討した.全体の治癒切除における側方転移率は,10.9%であった.5年生存率でみた予後は,前期では治癒切除240例で64.9%に対し,側方郭清が徹底した後期では,239例で74.8%と有意の向上を示した.局所再発率もRbのDukes C症例で,17.4%から9.8%に改善された.この結果から,1988年からは,自律神経温存術と側方郭清の両立を目指してるが,その実際の手技を呈示した.
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